伝統を繋ぐ

2017/01/02


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また、この度は新年明けましておめでとうございます。
昨年も変わらずご愛好頂きましてありがとうございました。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

では、本日のテーマは【伝統を繋ぐ結納について】です!!



日本人らしい結納スタイルについて

結納の起源は4世紀から5世紀頃、仁徳天皇の時代に遡ると言われています。
仁徳天皇の皇太子が妃に迎えるのにあたり
贈り物(納采)を贈ったことが最初とされています。
天皇家の宮中儀礼「納采の儀」として、今でも受け継がれております。
皇室の外で結納が行われるようになったのは、ずっと後のことで
さらに庶民の間まで広まったのは江戸時代末期から明治時代初期だと言われています。

伝統的な結納


「正式結納」と言われ、通称、「仲人」という結婚する二人の間に立ってお世話をしてくれる人が、それぞれの家を訪ね、結納品の引き渡しをするものを指します。
仲人が男性側から結納品を預かった後、そのまま女性側へ届けます。
女性側は仲人を迎えもてなし、男性側へ渡す受け書と結納品を仲人へ託します。
このように、仲人が両家の仲立ちをすることを正式結納と言います。

略式の方法

「略式結納」とは最近、主に行われているポピュラーな結納のことを指します。
仲人が両家を訪問する正式結納と区別して略式と言われていますが
これも立派な結納のひとつです。
現在では一般的に「結納」と言うと、この略式結納を指す場合が多いと思います。
略式結納では、男性側が女性側の家に伺い、自宅にて両家顔合わせを行い挙式します。
ご親族同士の顔合わせと挨拶が一度に出来るので、時間も手間も抑えることが出来、一石二鳥ですね。また、必ず女性側の家で行うとことも今では少なくなってきており、レストランやホテルなどで行うことも多くなってきています。

儀式のはじめの挨拶

先に男性側、女性側の順で入室し、全員がそろったとこで着席します。椅子の場合は、席のすぐ横に立ち、男性側がリードしながら始めます。まず本人、次に親が「よろしくお願いいたします」と挨拶し、一同着席します。男性側の父親が進行役を務めるのが一般的です。もちろん母親でも構いません。挨拶が終わったら、両家一同で深く礼をします。長い口上になりますが、儀式の格式や伝統を保つため、きちんと予習して暗記していまいたいですね。

結納品の交換

挨拶が終わったら男性の母親が結納品と家族所を載せた台を持って運び、女性本人の前で渡します。その後、男性の父親が口上を述べたら一礼。ただし、男性が自分で運び、自分で口上を述べても良いです。女性が自分で丁寧にお礼を言い、女性側の母親が男性に受け書を渡します。女性本人が口上を述べます。女性側の母親が結納品を飾り台に運び、受け書を男性の父親か男性本人に渡します。男性側はお礼を言い、席で受け書の確認をします。再び、女性の母親が結納品の飾り台まで行きます。贈る予定の結納品と家族書を持って男性本人の前まで運びます。そして、女性の父親が口上を述べたら、深く一礼します。

以上、いかがでしたでしょうか?
日本人だからこそ守りたい伝統がある。
その伝統を繋ぐきっかけを新郎新婦様の手で作っていきませんか?